寮生リレーブログ 小山さん最終回

4日目
台風が気になる中でしたが、最終日になるであろう4日目は僕の希望で沖縄の歴史を学ぶ一日となりました。沖縄といえば今から73年前、激戦地となった場所です。
3日目の夕方にはひめゆりの塔に行きました。自分たちよりも年が低い少女たちが激戦の中、医療行為を劣悪な環境下で行なっていたのを直に知りました。特にY本くんは春から教師になるため、ひめゆりの人達の教師で大学の先輩にあたる方がいらっしゃっている展示を熱心に見学してました。
4日目はまず、海軍司令部壕に行きました。戦時中は沖縄戦の際の海軍の司令部が置かれていた壕です。そこに当時の人達が戦闘で使った銃や工具、家族への手紙が展示されていると同時に当時の戦闘で使われた壕がそのまま保存されています。イメージとしては映画硫黄島からの手紙に出てくる壕の中とほぼ同じです。壕の中には幕僚達が作戦を立てた作戦室や司令官が最期の時を過ごした司令官室、負傷した兵士の方々が治療を受けた部屋、戦闘のつかの間に兵士の方々が休憩していた部屋など当時の人達が過ごした空間が残っていました。司令官が最期に東京に打った電報の話や司令官室の壁に実際に書かれた辞世の句などがとても印象的でした。また、自分たちが見学している時は空調が効いていましたが、実際の戦闘では多分すごい臭いや熱気があったとのことで、それを想像するといかに当時の環境が劣悪であったか、そのような中で当時の人々がどのような想いで行動したのかを考えると哀悼の意を表すしかありませんでした。
その後、平和祈念資料館に向かいました。そこでは、戦前から戦後までの沖縄の歴史を学ぶ施設が整っていました。そこで印象的だったことが自分達が学校で学んだ戦後史とは全く異なる戦後を沖縄が歩んだことを展示していたことです。そこでは、戦後の沖縄の歩みについて理解を深めることが出来ました。

そして、祈念館を出た瞬間にY本くんからある知らせが告げられました。
それは
飛行機が欠航になった。

最初、その知らせを信じることが出来ませんでしたが、機材の搬入失敗のため欠航になったとのこと。後輩2人は共に過ごせる時間が増えたのでとても喜んでいました?が、僕ら2人はどうしても帰らなければならなかったので、他の便がないか調べました。
結果は

ほぼ満席。空席のも5万円〜。学生の僕らにはそこまでの資金力がありませんでした。とりあえず僕ら一行は今後について考えるため、学生の聖地のスタバに向かいました。そんな中、沖縄に暴風警報が出て、避難勧告等が出るようになりました。そのため、僕らは午後はずっとスタバ付近で時間を潰すことになりました。
僕はパソコンで残ってたレポートを仕上げ、Y本くんとK田くんは動画鑑賞。O沢くんはこれからの軍資金調達とパワースポットって得たパワーを使うためパチスロへ。(結果はお察しでした)

そして僕たちは元々乗る予定であった飛行機、そう5日目早朝に出る飛行機が離陸することを一途の望みを託し、一夜を過ごすことになります。
ps.この夜のカラオケの際にO沢くんの機嫌が沸騰したことで関係者各位にはご心配とご迷惑をお掛けしました。
5日目
 朝7時30分離陸の東京行きの飛行機に乗るために朝5時に起床。ちなむとまだ飛行機の欠航の知らせは来ていません(自分達の便以降の便は全て欠航の知らせが来ています。)とりあえず空港に向かうべく外に出るも、今まで経験したことがないような風と雨が。しかし、我々は雨にも負けず風にも負けず、東京に戻らなければなりません。
なんとか近場の沖縄のモノレールの駅に辿り着き、始発で空港に向かいます。
空港に着くことが出来、まだ飛行機の欠航の知らせが来ていません。なんとか帰れるかもしれないという望みが出て来ました。

そして、無事に7時を迎えることが出来ました。そうです。搭乗の時間です。私達は帰れることをほぼ確信し、飛行機に乗り込みました。これで飛ぶことができる。4人とも嬉しさしかなかったです。

その時です。
まだ飛行機のエンジンもかけてないのに、めちゃくちゃ、体験したことがないほど飛行機がグワングワン揺れるのです。こんなにも揺れることがあるか?そもそも離陸しても大丈夫なのか?と皆心配になって来ました。
そして機体が揺れる中、エンジンがかかり飛行機が動き出しました。もちろん終始揺れています。
真面目にやばいと皆思いました。そして離陸。
揺れは最高潮に達します。

しかし、やはりパワースポットを巡ったお陰なのでしょうか数分の揺れを感じる離陸を経験し、雲を突き抜けたら、

太陽の下、青い空が広がっていました。
この時、4人皆が言いました。これは奇跡かもと。
こうして僕たちは無事に帰ることが出来ました。

今回の沖縄旅行では寮生間での密な交流が出来たと同時に色々な初めての経験が出来て、とても楽しかったです。
今回の旅では沖縄の色んな人にお世話になったと同時に、1班の人達には台風のことでご心配をお掛けしました。
最後に、T本先輩には本当に忙しい中にもかかわらず、僕らに時間を割いて下さってありがとうございました。

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